肝斑はシミと何が違うの? 肝斑に効果のある薬はどんなタイプ?

2017年8月22日

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肝斑の悩みを解消するためには、何が原因なのか知ることが大切です。自分の症状が肝斑に当てはまるのか、本当に肝斑だったとしたらどうすれば治せるのか、知ることから始めましょう。

●肝斑の特徴

◯どんな症状が現れるのか

鏡を見たときにはっきり分かるのは、右と左に同じようなシミが見えることです。場所は頬辺りで、初めは色が薄いのが特徴です。少しずつモヤモヤと広がっていきます。肌の色とシミの境目がハッキリしないのも特徴のひとつで、頬以外では口の周りにも出来やすいと言われています。見分け方ですが、抜けたような色をしているので、シミとは見た目が大きく違います。

◯何が原因になっているのか

肝斑とは、見た目がシミのように見ますがシミとは違うため、改めて原因を探ることで正しい治し方を知ることができます。肝斑は女性ホルモンが大きく影響していることが分かっています。女性ホルモンが大きく乱れる要因は妊娠したことや、経口避妊薬を服用することが挙げられます。そのほか、疲労が蓄積したことによるストレスなどもホルモンのバランスを乱します。また、フェイスケアのやり過ぎも肝斑が出来る要因のひとつです。顔の皮膚はデリケートなので、ゴシゴシ力任せにケアすることはNGなのです。

肝斑は年齢が30~40歳ぐらいになると出やすいことが分かっていて、その年代のおよそ3割が肝斑で悩んでいると言います。肝斑の症状が出るのは60歳になる前までが一般的で、閉経を迎えるのと同時に少しずつ薄くなったり、キレイになることもあります。

●知っておきたい治療法や予防策

◯どんな治療法があるのか

肝斑は市販薬で改善させるよりも、皮膚科のような専門機関を受診して正しく治療を取り入れがほうが効果を高めることが出来るでしょう。肝斑は見た目の悩みなので塗り薬を使うと思う方もいるようですが、飲み薬による治療法が簡単に取り入れられる方法です。トラネキサム酸は肝斑治療に適していると言われている理由は、トラネキサム酸の主成分であるトランシーノⅡが、肝斑をキレイにするサポート力があるためです。

一般的なシミの治療は塗り薬を使うことが多いですが、肝斑の場合は内服薬として体の中から有効成分を取り入れることで、皮膚全体に有効成分が行き渡ります。そのため、塗り薬よりも皮膚の奥深い場所まで有効成分が届けられます。

ちなみに、肝斑なのかシミなのか、それとも他のシミと合併しているのか、これを正しく判断できるのは専門機関です。シミの種類によって治療法がことなるので、自己流でケアするよりも専門医に診断してもらい、正しい治療を取り入れましょう。

◯取り入れたい予防策

肝斑がまた出来ないように、今の症状が悪くならないように取り入れたい予防法のひとつが「紫外線対策」です。肝斑が出来る要因に女性ホルモンのバランスが乱れることが挙げられますが、体の内側からだけでなく外から刺激があることで肝斑の色が濃くなってしまう可能性があります。そのため、日ごろ外に出るときは紫外線対策として日焼け止めを塗ったり、日傘をさしたり、つばの大きい帽子をかぶるなど紫外線が直接当たらないような工夫と取り入れることが大切です。

もちろんストレスがたまったままの状態も良くありませんから、休日など時間があるときにストレス解消のための時間を設けてみてください。一日の終わりに体と心を癒す時間を作ることも大切です。体を動かしたり、趣味に没頭する時間を作ることも肝斑の予防策のひとつになります。

●まとめ

一言でシミと言っても色んな種類があるので、シミが出来たときはそれがどんな種類なのか知ることから始めることが大切です。そして、そのシミの種類ごとの予防策や対策を取り入れることで、キレイな肌に整えることが可能になります。