どうしてシミが出来るの? シミが出来るメカニズムを解説

2017年8月22日

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シミ対策を取り入れるためには、シミが出来るメカニズムを知ることから始めましょう。仕組みが分かれば毎日のケアと一緒に予防策も取り入れることが出来るはずです。

●やっぱり最大の敵は紫外線

◯なぜ紫外線がシミを作るのか

顔のシミをじっくり観察してみてください。顔の皮膚が非常に薄いことに改めて気づくでしょう。この薄い皮膚の中でシミが生まれてしまいます。

皮膚表面に紫外線があたったとき、肌の奥にあるメラノサイトという部分に信号が送られます。その信号をキャッチしたメラノサイトがメラニンを作り始めるのです。そのメラニンはメラノソームと呼ばれる細胞の中に少しずつ溜まっていき、細胞の中からメラニンが溢れてくるとメラノサイトの先端部分から、今度はケラチノサイトという細胞に受け継がれてしまいます。ここで初めてメラニンが肌表面に表れてしまうのです。

このメラニンは肌細胞を紫外線から守るために作られることが分かっています。

◯肌のターンオーバーがしっかり働けば問題ない?

皮膚は次々に生まれ変わっています。一般的に28日周期で新しい肌の細胞が細胞分裂を繰り返しながら徐々に肌表面に押し上げられて、古い角質が剥がれていきます。これがターンオーバーのメカニズムです。

そのため、海水浴やプールなどで日焼けをしたとしても、ターンオーバーの働きによって日焼けした皮膚が剥がれ落ちるので、自然と元の肌の色に戻ります。ところが、裏を返せばターンオーバーが働かなければ、いつまでも古い角質が残ったままですから、黒ずんだ肌やシミが残ったままになります。

摩擦による肌の黒ずみや、いつまでも残ってしまう傷跡なども、ターンオーバーがしっかり働けばキレイになるはずですが、傷跡が残っているというおとはターンオーバーが働いていない証拠というわけです。

ちなみにターンオーバーの働きは活性酸素が体の中で増えてしまうことも影響して悪くなることも分かっています。活性酸素が増えすぎると肌のコラーゲンが壊されてしまうのです。そのため、潤いを失った肌はターンオーバーが働かなくなる、というのが一連の流れです。

●女性ホルモンなども原因になる

◯女性ホルモンの乱れがシミの原因に繋がる

肌表面のことなので体の中のことは無関係に思う方もまだまだいるようですが、女性ホルモンのバランスが乱れてしまうとシミが出来やすくなります。一般的に肝斑と呼ばれるものですが、妊娠中にできやすいこと、30歳から40歳代になるとできやすいこと、さらに生理不順なども影響しています。

女性ホルモンのバランスが乱れると、肝斑が出来やすいことに加えて、もともとあった肝斑の色が濃くなることも分かっています。

◯ストレスもシミの原因になる?

私たちの健康にストレスは大敵です。これはお肌にも同じことが言えます。人間の体はストレスや疲労が蓄積されると、活性酸素がたくさん作られます。活性酸素が次々に作られると、今度は副腎皮質ホルモンも同時に大量に作られます。この副腎皮膚ホルモンとはメラニンを刺激する物質です。そのため、ストレスや疲労がシミに直結するというわけです。

強いストレスや疲労を感じた場合、私たちの体の中ではそれを落ち着かせるためにアドレナリンを生み出します。このタイミングで男性ホルモンが大量に作られて、逆に女性ホルモンの数が大きく減ってしまうのです。これがきっかけで体にメラニン色素を作りなさいという命令が出されるため、シミが出来やすい状態になります。

ストレスや疲労を解消させるためには適度な運動を取り入れたり、睡眠不足を解消するなどの工夫を取り入れていきましょう。

●まとめ

シミ対策に様々なスキンケアを取り入れることはいいことですが、シミが出来るメカニズムを知ることで肌の外側からだけでなく、内側から対策を取らなければいけないことも分かってきます。皮膚の外から、そして体の中から、ダブル対策でシミとさよならしましょう。