市販? それとも皮膚科? シミ対策に取り入れたいハイドロキノンクリームはどこで買えばいい?

2017年8月22日

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美白ケアを取り入れるなら、美白効果のある有効成分を取り入れたいところです。そのひとつにハイドロキノンがあります。ハイドロキノンクリームにはどんな作用があるのか、特徴をまとめました。

●ハイドロキノンはどんな成分?

◯天然成分なので安心

顔のシミを一日も早くなんとかしたいとき、美白効果のあるハイドロキノンに注目が集まります。イチゴや麦芽などに含まらえている天然成分で、海外では以前から美白成分として広く一般的に使われていた成分でした。日本では2001年に認可が下りて、皮膚科など医師による診察、診断のもとで処方されるようになりました。

◯とても高い美白効果

美白成分には色んな種類がありますが、それらと比較するとおよそ10倍から100倍もの美白効果をもたらす成分と言われています。

その働きとは、メラニンを作るチロシナーゼやメラノサイトの働きを抑制したり、出来てしまったメラニンを薄くする作用ももたらします。

チロシナーゼとは紫外線のような肌ストレスがあったときに活発に発生する酵素の一種です。肌ストレスによって作られたメラニンが酵素のチロシナーゼが活発になると、メラニンにどんどん色がついてきて、やがてシミとして残ってしまいます。

これら一連の働きを抑える作用があるため、高い美白効果があるとして使われるようになりました。

ちなみにハイドロキノンの有効成分が効くシミの種類は、老人性色素班、肝斑、炎症性色素沈着、そばかすなどです。効果がないと言われているのが脂漏性角化症や、真皮性のシミです。

●ハイドロキノンクリームはどこで買える?

◯皮膚科で処方してもらう方法

ハイドロキノンクリームを病院から医薬品として処方してもらう場合、皮膚科、美容皮膚科、美容外科などで出してもらえます。シミを取るために来院する方も多いようで、皮膚科の場合は保険診察の範囲で治療を行います。中には一般の皮膚科だけでなく美容皮膚科の治療を行う病院もあります。

美容皮膚科は肌の疾患を治すというよりも、肌を綺麗に整えるための施術を行うところです。ニキビ跡のデコボコした肌や、赤みのある色素沈着などを施術します。保険診察の範囲でキレイにすることが出来なかったときに美容皮膚科を訪ねる方が多い傾向があります。

美容外科は、肌を綺麗にするための外科手術を行うところです。アンチエイジングを目的に通う方も多く、最近はメスを使わない治療も注目を集めています。

一般的にシミ治療に対して保険は適用されません。それが皮膚科だったとしてもシミをキレイにするのは「美容」が目的になるので保険適用外となります。専門医による安全な治療でキレイにできるため、保険適用外でも通う人は後を絶ちません。

ちなみに一般的な料金ですが、皮膚科で処方されるハイドロキノンクリームの価格は5g2,000円から3,000円が平均的です。あくまでも相場ですから、これ以上高くなることも考えられます。どうしても心配な場合は、無料カウンセリングを設けている美容皮膚科を訪ねてみてはいかがでしょうか。

◯市販のハイドロキノンクリームを購入する場合

シミを取るために市販のハイドロキノンクリームを使うこともおすすめです。皮膚科に通うのは少し抵抗があるという方は、市販のハイドロキノンクリームを使ってシミのお手入れを続けてみましょう。

はじめて市販のハイドロキノンクリームを使うなら、ハイドロキノンの濃度に着目してください。非常に高い効果をもたらす成分なので、初めは1~3%の濃度がおすすめです。これなら刺激も少ないので、肌トラブルの心配もありません。もちろん、使用上の注意を守ることが大切です。正しく使っていれば、この濃度であれば副作用の心配もありません。

もしも即効性を体感したいのであれば、濃度が4~5%のハイドロキノンクリームを使ってみてください。数字だけを見るとそれほど差がないように思うかもしれませんが、非常に高い効果をもたらす成分ですから、敏感肌の場合は塗った時にピリピリしたり、肌に赤みが帯びたりする可能性があります。これ以上の濃度だと肌に刺激が強すぎるので、必ず5%以下のものを使うようにしてください。

●まとめ

病院なら専門医による診察のもとで処方されるため安心ですが、市販のハイドロキノンクリームを使う場合は先にパッチテストを行い、自分の肌に合うかどうか確かめるといいでしょう。