シミの原因は睡眠不足も・良質な睡眠を意識しよう
仕事が忙しい、子育て・家事で大変という人の中にはよく眠れていないという方もいるでしょう。しかし睡眠は健康・美容のためには非常に重要です。もし寝不足の状況が続くと、肌にもさまざまな影響が出てきます。その中の一つにシミがあります。
●睡眠不足がシミの原因になる仕組み
○まずは肌の仕組みから
なぜ寝不足だとシミができやすくなるのか、そのためには肌の構造を理解する必要があります。私たちの肌は三層構造になっていて、シミに関係してくるのは表皮といって、もっとも外側を構成している部分です。この表皮も複数構造になっていて、角質層・顆粒層・有棘層・基底層その順番で肌の奥深くに潜り込んでいきます。着ていそうで新しい肌が出来上がり、どんどん表の方に押し出されていって、古くなった細胞は最終的には垢などになって脱落していくシステムです。一見すると何も変化がないように見える皮膚ですが、実のところこのように常に新しい細胞に生まれ変わっています。ちなみにこれが肌のターンオーバーといわれる現象です。
○シミはできても本来は消える
さて一方のシミですが、これはメラニン色素のことです。日焼けすると浅黒く肌が変色しますが、これがメラニン色素で紫外線などから肌を守ってくれます。解す尾浴などに出かけて日焼けしても、しばらくすると元の肌に戻りませんか?これはメラニン色素の含まれている肌が先ほど紹介した新陳代謝によって、いずれはがれるからです。ですからターンオーバーが正常に機能していれば、シミができてもいずれは薄くなるはずです。つまりこの機能が乱れていることで、シミが色素沈着のようになってしまうのです。ではターンオーバーが乱れる原因はないか、ここで登場するのが寝不足です。
●寝る子の肌はきれいな理由
○成長ホルモンが分泌される
睡眠をしっかりとっていると、眠っている間に成長ホルモンが活発に分泌されます。このホルモンにはたんぱく質の合成を促して、皮膚の細胞分裂や再生を進める働きがあります。肌の場合、先ほど紹介したターンオーバーが進んで、古くなった角質がどんどん排出されます。ですからたとえ日に当たりすぎてシミや日焼けができたとしても、いずれはきれいに消えて元の美白に戻りやすくなります。ちなみに成長ホルモンが最も活発に出てくるタイミングを「肌のゴールデンタイム」と呼ばれます。具体的には夜の10時から深夜の2時頃を指します。よく眠ることも大事ですが、あまり夜更かしをせずに早めに床に就いた方がいいわけです。
○メラトニンの分泌も大きく影響
もう一つ睡眠と美白を紐づける存在として注目されているのが、メラトニンです。メラトニンとは別名「睡眠ホルモン」といわれていて、睡眠の質を高める作用があるといわれています。そしてもう一つ、メラニン色素の排出を活性化する効果もあります。つまり睡眠の質を向上させ、メラトニンがどんどん分泌されるようになれば、シミがどんどん肌の外に押し出され、きめの細かな美肌に変身しやすくなるわけです。
●美白効果を促すための睡眠とは?
○できれば6時間以上の睡眠を
日焼けだけでなく、私たちの肌は日中いろいろな刺激・ダメージをどうしても受けます。しかし眠っているときに肌のターンオーバーや修復が進められます。この修復を完璧に行うためには、少なくても1日6時間程度眠らないといけません。もし1日6時間を切るような睡眠時間しか取れていないと、肌に悪影響を及ぼす寝不足状況に陥っていると思った方がいいです。
○日中セロトニンをためておくこと
なかなか夜眠れないという方もいるでしょう。それはセロトニンの合成が少ないからです。セロトニンは日中日光を浴びることでどんどん生成されます。ですから朝起きてまずは朝日を浴びてセロトニンの合成を促進させれば、夜眠たくなりやすいです。そのほかに日中活動的に過ごすと心地よい疲れが起こって、夜入眠しやすくなります。ジョギングや筋トレなどを取り入れてみるといいでしょう。ダイエットや生活習慣病対策にもなります。またトレーニングで体をある程度いじめると、先ほど紹介した成長ホルモンの分泌も活発になります。
●まとめ
仕事や家事など、女性はいろいろと1日こなさないといけないことがあります。このため夜遅くまで作業をしていて、朝も早く起きないといけないといった生活に追われている人もいるでしょう。しかし睡眠不足が慢性化すると、どうしてもシミなど肌トラブルが起こりやすくなります。休日など特別すべきことがないときにはダラダラ夜更かしをするのではなく、早めにベッドに入る習慣をつけた方が健やかな肌を維持することにもつながります。
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