熊本初のユーザービリティテスト・ワークショップでユーザーテストを初体験!

2014年6月21日

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ユーザーテスト

こんにちは、kokaです。
今回は熊本初のユーザビリティテスト・ワークショップをWeb解析士マスターの岡本さんが開催するということでしたので参加してきました。

ユーザーテスト自体はもちろん知っていましたし、それっぽいことはやっていましたがキチンとしたものは初体験です。この記事ではその時の体験をレビューとしてご紹介しようと思います。

 icon-file ユーザビリティテストとは?

まずはユーザビリティテストについて簡単にご説明します。 ユーザビリティテストとは、対象のアプリやwebサイトを実際に操作してもらって、その行動や発言を観察し分析することで、課題や問題点などを発見することができるテスト方法です。ユーザーテストともいいます。

もっと詳しくしりたい方は下記のがサイト詳しいようです、ご覧ください。

「ユーザビリティの評価手法」
http://www.usability.gr.jp/whatis/methods/

 icon-book ワークショップの様子

セミナーの様子当日は小さい会議室にて岡本さんがプロジェクターでタスクを紹介しながら進行しました。 今回は簡易ユーザビリティテストということもあり、人数は主催者込みで6名。男性4人に女性2人という構成でした。

ユーザビリティテストを行う場合は男性だけ女性だけという偏った構成にならないようにするそうですが、これは男女で思考方法が違いがあるため、どちらかに偏るとテスト結果も偏ってしまうためという事です。

本格的なユーザビリティテストの場合は、webサイトのターゲットとしているユーザーを集め、個室にて定点カメラやアイトラッキングマシンなどでユーザーの操作や視線も録画し、その後分析を行うというものだそうです。

 icon-angle-double-down ユーザビリティテストの流れ

それでは実際に体験したユーザビリティテストの流れを紹介します。

1. チーム分け

最初に岡本さんから参加者にユーザビリティテストの説明があり、その後チーム分けです。 今回は2チームに別れ、さらにそのチームの中でユーザーと観察者に分かれました。

2. タスクの提示

ユーザーは岡本さんのタスク(課題)にしたがってテスト開始です。 タスクの内容は例えば以下のようなものです。

状況設定

  • 夏休みに、家族/友人と一緒にディズニーランドに旅行に行く計画を立てています。
  • ホテルも決める必要があるので、インターネットで探そうと思っています

3. 操作&観察

ユーザー役は、タスクに従ってまずはYahooやGoogleなどの検索サイトからスタートします。 またユーザーは下記の点に気をつけながら操作していました。

  • 普段通りに使う
  • 思ったことを言葉にする
  • 遠慮しない

観察者は隣でユーザーの操作を見ながらその状況やユーザーのつぶやきをメモしていきます。 ここでは、どういったキーワードで検索しているのか?想定通りターゲットのサイトへたどり着くのか?サイト内で目的を達成することができるのか?等を観察しました。

余談ですが、ユーザー役の女性は二人ともYahooで検索していました。男性陣は当然のようにgoogleですね。女性になぜYahooで検索するのか聞いたところ、Googleはシンプルすぎるから嫌いだそうです。検索のついでにトピックスなどが見られるのもYahooを使う理由のようでした。

4. 質問振り返り

質問振り返りとして、タスクをこなてしてみた感想を振り返ります。実際にサイトを使ったからこそ分かる問題点などをユーザーと観察者の視点で発表しました。

5. 交代

役割を交代して新たなタスクをもとに、2〜4の工程をもう一度行ないます。
他にテストを行いたいサイトがある場合は、サイトの数だけこの流れを繰り返します。

ちなみに、この日は合計3サイトでユーザビリティテストを行い、二時間ちょっとかかりました。ただ、参加者同士楽しく取り組めたこともあり、あっという間の時間でした(^^)

6. 懇親会!

ユーザビリティテストのあとは、全員参加の懇親会で盛り上がりました!

icon-thumbs-o-up 実施してみた結果は?

ユーザビリティテストに参加して最初に思ったのが、ペルソナによるターゲッティング法の「ペルソナ」の検証に使えると思いました。というのも自分のサイトをテストした際のユーザーの動きというのは、自分が考えていたペルソナの動きとズレがあったからです。そのズレが修正出来ただけでも今回のテストの参加は大収穫でした。

それにしても、目の前でリアルに見るユーザーの動きはやはり予想外の連続ですね。とくに女性のうち一人が完全にネット初心者だったんですが、その動きはまったく予想できませんでした。それらの衝撃をすべて書き記す事はできないので、今回のテストの中で個人的に衝撃的だったもの3つをご紹介します。

個人的に衝撃を受けた事ベスト3

  • 商品を検索する際は画像検索から
  • 記事やページといった概念がない
  • 検索の1番上は押さない

 icon-clipboard まとめ

ユーザビリティテストを行ったからといってすぐに全ての問題が解決し、アクセス数やコンバージョンが増加する訳ではありませんが、テストを繰り返し実施することで、少しづつユーザーに寄り添った良いサイトに変わっていくことでしょう。これも継続して行うことに意味がありそうです。

個人的にはスマホでの結果が気になるので、次はスマホ版でやってみたいと思いました。 それでは次の記事でお会いしましょう。乞うご期待!

追記(6/24)

ユーザビリティテストを受けた際にユーザーが発した言葉をヒントに、運営サイトの一つを改善したのですが、アクセス数が25%ほど上昇しました。ウェブマスターツールで確認したところ、主要キーワドでCTRが1〜8%も上昇しており、これがアクセス数アップの要因だと思われます。
ありがとう!ユーザビリティテスト!!