アフィリエイターが17時間のサーバーダウン時に、4時間早く復旧させて売上とアクセスを守った体験談
こんにちは、koka(@koka_affi)と申します。
ほそぼそとアフィサイトを運営して収入を得ています。
今回は2020年12月に、使用しているレンタルサーバーが17時間落ちてたけれど、4時間早く復旧させて売上とアクセスの被害を最小限に止めたときの体験談をお話します。
この記事は、長時間サーバーが落ちた際にどのような対処をすれば良いか分からないという方に、こういう方法があるんだくらいの感じで読んでもらえればと思います。
ちなみに、その時落ちていた運営サイトの1つがこちらです。
このサイトはアフィサイトではありませんが、今回はこのサイトのアクセスデータを交えて事例を紹介します。
運営サイト
サーバー障害によりサイトが表示されない
2020年12月29日に伝統色のサイトをはじめ、アフィサイトが10サイトほど入ったレンタルサーバー(ConoHA Wing)がハードウェアの不具合により約17時間も落ちました。
下記はConoHA Wingの管理画面の障害情報です。
28日22時36分〜29日16時15分までの約17時間落ちていたようです。
17時間というと単純計算で1日の7割が表示されないことになってしまいます。当然その間はアクセスと売上がありません。
これはアフィリエイター、もしくはサイト運営者にとって致命的です。
しかし、当日素早く対処したことで少しは被害を減らすことができました。
下記は伝統色のサイトのanalyticsのアクセス数ですが、サーバー障害当日は3割ほどのアクセスダウンで済んでいます。
アクセスが増えてくる時間に早めに復旧させたことで、サイトが表示されない時間を最小限に抑えることができたからです。
下記は復旧が間に合わなかったサイトのアクセスデータです。
ご覧のように29日のアクセスは50%以下まで大幅に落ちています。
ConoHA Wingがなかなか復旧しない中で、どうやって自分のサイトだけを表示させたのか?
サーバーの設定変更で4時間早くサイトを表示
私がやったのはサーバー管理画面でDNSのIPを変更し、ConoHAサーバーが復旧するまで別のレンタルサーバーを表示するように切り替える作業です。
これにより、復旧の4時間前にサイトを表示させることができた訳です。
注:DNSとはなんぞやという件に関しては、それだけで1記事書けるくらい説明が必要なので気になる方は個人で調べてください。
お陰で売上も少しは取りこぼさずに済みました。
別のサーバーを表示というのもやり方は簡単です。
軽く流れを紹介します。
ちなみに、今回切り替えに使ったサーバーはエックスサーバーでした。
表示切り替えの流れ
エックスサーバーに復旧させたいサイトのドメインを登録しwordpressをインストール。
その後、ConoHAの管理画面でDNSのIPをエックスサーバーのIPに設定変更。
※レンタルサーバーにより設定方法および管理画面は異なります。
サーバーが切り替わったらWordPressの初期画面がサイトに表示されるので、バックアッププラグインの「All in One WP Migration」をインストールしてサイトのバックアップを復元、同じタイミングでSSL化の設定もやっておきました。
これにより作業開始から1時間かからずサイトを復旧させています。
改めて、流れを説明するとこんな感じです。
1.ドメインを登録(エックスサーバー)
2.WordPressをインストール(エックスサーバー)
3.DNS設定の変更(ConoHA Wing)
4.表示の切り替わりを待つ
5.SSL化(エックスサーバー)
6.All in One WP Migrationをインストール
7.バックアップの復元
8.htts://~で無事表示されれば完了。
この作業はレンタルサーバーの載せ替えを行う手順の一部なので、経験者なら実践したことがある方も多いのではないでしょうか。
サーバーの載せ替えと何が違うのか
ちなみに、今回の作業はレンタルサーバーの載せ替えの一部と紹介したように、サーバーの載せ替えと手順的に同じです。
では何が違うのかというと、簡単に言えば切り替えまでの時間が違います。
詳しく説明すると長くなるので詳細は省きますが、レンタルサーバーを替えると、ネームサーバー変更の関係で切り替えに時間がかかってしまいます。
※詳しく知りたい方は「ネームサーバー」などで検索してください。
しかし、サーバーのDNS設定による変更ならば、切り替えにそれほど時間がかからないのです。
体感スピードですが、サーバーの載せ替えは早くて1時間、DNSの変更なら10分。このくらいの差があります。
また、仮に載せ替えの途中でサーバーが復旧した場合、載せ替えの作業をしていたら途中では止められません。先ほど紹介したように1時間以上切り替わるのを待たなければならないのです。
しかし、DNS設定の変更ならすぐに戻すことが可能なんです。
サーバーの復旧を待ったほうがいい場合も
今回の件ではDNSによる表示の切り替えをしていますが、最近はサーバーの障害は早めに復旧する場合が多いので、サーバーに障害がでる度に今回のような作業をする必要はありません。
私も今回はハードウェアの障害で復旧に時間がかかりそうであること、既に10時間以上たっていたこと、そしてTwitterでConoHAの中の人の下記のようなつぶやきを見かけたことでサーバーの表示切り替えを決断しました。
この時点で12時ですが、さらに数時間表示されない可能性があることから動いたわけです。
実際、ここから4時間以上たってやっと復旧したわけですから動いて正解でした。
【注意】レンサバによっては切り替え先に向かないことも
今回のようなDNS設定で切り替え先のレンタルサーバーはどこでも良いわけではありません。
というのは、SSL設定が事前にできるかどうかが重要なんです。
事前SSLの設定ができないと、せっかくサイト切り替えで復活させてもSSLなしのページしか表示されない状態になってしまいます。
つまり、下記のようなのページしか表示されなくなってしまうわけです。
これではせっかく復旧させても意味がありません。
事前SSLが可能なサーバーがこちら
私が知る限り事前SSLができるのは、エックスサーバーとmixhostです。
もし、緊急時の表示切り替え用に追加でサーバーを契約するならこのどちらかにしたほうが良いでしょう。
ちなみに、私はエックスサーバーをオススメします。
エックスサーバーは長年使用していますが、今回のようにサーバーが落ちたことがありません。サイトの表示スピードも早く、料金も手頃ですし、管理画面が非常に使いやすいサーバーです。
実際、私もエックスサーバーで30サイトくらいアフィリエイトサイトを運営しています。
mixhostでも2年くらい運営していたんですが、管理画面が使いにくいことから運営サイトをConoHA Wingに載せ替えて今では使っていません。
今回の記事をみて追加のレンタルサーバーを何にするか迷われた方には、エックスサーバーをオススメしておきます。
まとめ
ブログにしろwebサイトにしろ、レンタルサーバーを利用している以上、サーバーの不具合というのは常に考えておかなければならない問題です。
不具合がでたときに復旧を待つ以外に、こういう方法があると知っているだけで、アクセスや売上を取りこぼさずに済むかもしれません。
知っていれば自分ではできなくても人に頼むということもできます。
1つの知識として記憶にとどめておいてもらえれば幸いです。
注:実際に行う前に余っているドメインなどで、テストしてみることをおすすめします。間違ってもメインサイトなどでいきなりやらないでください。
以上、アフィリエイターがレンタルサーバーが17時間落ちてたけれど、4時間早く復旧させて売上とアクセスの被害を最小限に止めたときの体験談でした。
追記:改めて気づいたバックアップの重要性
うちではWordPressのバージョンアップのタイミングでバックアップを取っていたので、最新に近い状態で復元できました。しかし、もしバックアップを取っていなかったら今回は待つことしかできなかったでしょう。
また今回のサーバー障害は幸いなことに復旧してくれましたが、過去には別のレンタルサーバーでサイトデータが消失した事例もあります。
こういう事があるたので、常に最新のサイトのバックアップは取っておきたいものです。
バックアップにオススメのプラグイン
バックアップはWordPressであれば「All in One WP Migration」というプラグインが非常に優秀でオススメです。復元もとても簡単なので、サーバーの引っ越しや、初期ファイルを梱包してサイトの量産などにも使われています。
有料版と無料版があり、サイトが小規模であれば無料版でも大丈夫です。
WordPressのバージョンアップの前にバックアップする位の頻度で良いと思います。
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